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石けんを作り始めて慣れてくると気になり出すのが色のこと。
ちょっと追求してしまったことをまとめてみました。

アロエ(ピンク系、黄色系)

今の家にはキダチアロエが増殖し過ぎているので、それを減らすために石けん作りに使おうと思ったのがきっかけでした。
基本的に横着な私は、採ってきたアロエを洗ってそのまま全部ミキサーに放り込んで作ります(笑)
出来たドロドロの状態を布で絞って(破れないキッチンペーパーが便利)ジュースの完成!

最初はアロエジュースをそのまま、苛性ソーダと合わせる水の一部を減らして後から入れていました。
うっすらと緑がかった黄色が出たんです。その時には、
「ふーん、こんな色が出るんだ〜。ナチュラルでいい感じだな」
とぐらいしかその時には思わなかったのです。
(画像がないです、すみません。)

しかし夏を越して新芽まで増殖しすぎたアロエをなんとかしようと取り合えず多めにアロエジュースを作った、ここからアロエ研究は動き出しました(笑)
前回のアロエ石けんを作った後、私に石けん作りを教えてくれたサイトの管理人さんが石けんの本を出しました。
それには『市販のアロエエキスを水分の一部と置き換えるときれいなピンクになる』と書いてあったのです。
ピンクには惹かれる。でもアロエが大量にあるのに市販のアロエエキスを買うのも....
そこには『自分でジュースを作る場合は緑色の部分を取り除き』というくだりもあったので、量も沢山作ったし1日置いて沈んだ葉緑素の部分を混ぜず、上澄みだけを使って水分を100%アロエジュースに置き換えた石けんを作ることにしました。

苛性ソーダを加えると赤っぽいオレンジに変色。
もしかして、これは色がつくんじゃないか?
研究心が動き出したけど、出来るまでわからない。
出来上がったのは期待したピンクを通り越し、赤茶の石けんでした。

でもふとジェル化していないボールに残った石けん種が気になって見てみると.....
微妙にピンクっぽい。
よ〜く見すぎて自信がなくなってきてダンナに
「これ何色に見える?」
と聞くと、
「う〜ん、桃色か桜色かな」
と言う返事。
再度アロエ石けんを作ることを心に決める。


数日後またアロエジュースを大量に作り、1日置いて今度は最初に3割ほどアロエジュースの上澄みを入れ、残りの水分を足し、それから苛性ソーダを入れるという方法を取った。
するとこの間より溶液の色が薄い。
期待を胸に型入れ。
今回は実験ということもあって作った量も普段より少なかったので本を参考にいろんな石けんのキューブも入れてみた。
出来上がりはこちら!
かなり成功!!
実際の色はこの
見出しに使った色がかなり近い感じ。サーモンピンク系の色になった。
そのうちベビーピンクにも挑戦したいという気持ちがまた出てくる。
ちなみにその後もアロエジュースは残っていたので、今度は最初に3割ほどのアロエジュースの上澄みと水、後からら3割ほどのアロエジュースの上澄みを加えてみました。
しばらく冷蔵庫に放っておいたアロエジュースは最初の色の発色が違う。苛性ソーダを入れた時点でかなり赤っぽくなりました。
『後から入れても色が付かないんじゃ?』と思って後からもアロエジュースを入れることにしましたが、結果として関係したみたい。
最初の石けんと大して変わらない色になりました。

左から最初のアロエマイルド石けん、ピンクアロエ石けん、アロエマイルド石けん2です。
アロエマイルド石けん2はまだ水分があんまり飛んでいない頃かも。

 

更に懲りずに『時期が違うと色も違うかな?』と冬になったのでピンクアロエ石けんに再挑戦。

前回の成功レシピに則って、最初に3割のアロエジュースの上澄みと水、苛性ソーダを合わせて作りました。
何故かローマンカモミールのエッセンシャルオイルを入れることを決意したので失敗は許されない。
<高いエッセンシャルオイルのため(笑)
作るまで冷蔵庫の中で4日間置いておいたアロエジュースの上澄みを使用。本当はもう少し早く作りたかったけど時間がなかったのでそれだけ経過。
苛性ソーダ水とオイルを合わせた時点ではちょっと薄めのオレンジ色。
オイルと合わせてしばらくするとかなり赤味の強いピンクになりました。
20分かき混ぜて、様子を見ながら40分でトレース。この時点ではちょっと濃いめのピンク。
保温後、型からだすとオレンジがかったピンク。
成功にちょっと浮かれていたけど、よく見ると底に当たる部分の1ミリぐらい、微妙にジェル化していないところがあって、そこの方がきれいなピンクになっている......

 

それを踏まえてジェル化させないピンクアロエ石けんに挑戦。
今までジェル化に命を懸けていて(早く使えるようになるから・笑)、非ジェル化って意識して作ったことがないのでドキドキ。
非ジェル化なので色は少し濃いめ、水分の50%をアロエジュースの上澄みにすることに。
前回ジェル化したところはオレンジがかっていたため、ジェル化しない=石けんの白さが抜けない=ジェル化すると赤い色素に対して白い色素が少し足りなくてオレンジになるかもしれないけど、ジェル化させなかった場合は赤い色素が多めな方がきれいなピンクになる、という理系の脳みそのない私の単純な推測から。
気まぐれで温泉水と半分づつ合わせてしまいました。
苛性ソーダと合わせた時点ではオレンジ。
オイルと合わせた時点でボルドー色になりました。
<前回のことをすっかり忘れていて、温泉水と合わせたこともあって一瞬自信がなくなりかけました(笑)
型入れの時についたスクレイパーの色はきれいなピンク。
あとはジェル化させないだけ。
いつもは入れるタオルや湯たんぽ系のものは入れず、木型のみをクーラーボックスへ。
経験からジェル化は早いときは3時間ぐらいから始まる気がしたので、その前後は温度が高くなりすぎていないか気になってチェック。5時間くらい経ってからはこれ以上温度が上がらない気がしたので、翌日まで放っておくことに。
でも気になってしまって、翌日の昼過ぎまで待てず、朝に保温箱から出してみる。
やった〜!! 今までで最高のピンクになりました。
ローズピンクっていう感じ(?)の色合い。
カットするまで中が部分的にジェル化していないか心配だったけど、それもなし。
大成功!
ジェル化するとどういう色になったのかな? と疑問に思い、カット時の切れ端をまとめ、レンジで強制ジェル化(ちょっと加熱しすぎで分離しかけているけど)。
それでもかなりきれいなローズピンク系になったので、きれいなピンクを出すには鮮度が大切なのかな〜、と思いました。時期もあるかも知れないけど。
また完全ジェル化バージョンも試してみようと思いました。
でもふと「カットした石けんを固めて電子レンジでちょっと加熱してみればジェル化した状態が見れるかも」と思い、実験。
秒単位で加熱しながらかき混ぜて(ちょっと加熱し過ぎたけど)、結果はかなりいい感じな色でした。

出来上がりの石けん。
上がピンクアロエ石けんカモミールスペシャル、右が今回の石けん、
左はレンジでジェル化させた石けんです。

その後、保存中の色に関してちょっと実験。
今回作った石けんをちょっとカットして、直射日光に当てること半日。
めちゃめちゃ色褪せて、鮮やかだった色が灰色掛かった薄いピンクになりました。
逆に全く光の当たらないところで保存していた石けんの方は、何故か写真に撮った頃より少し鮮やかなピンクに。

 

試しにお風呂で使ってみると、間接日光と蛍光灯の当たるお風呂場では赤味があっという間に抜け始め、ピンクもサーモンピンクよりはちょっと濃いピンクという色に。そして最終的には前回のピンクアロエ(カモミールSP)に近い肌色っぽい色になってしまいました。


小さいハートが退色後の石けんです。
あまりにも小さく使われてしまったので
ハート型にしてみました。


スペシャルサンクスのお二人は間接日光は当たるところに保存していたということで、熟成が終わる頃にはほとんど色が抜けてしまったそうです。

これを踏まえて結論追加。

色が抜けても使い心地の良さは変わらないと思いますけどね♪


 

ここまでのアロエジュース使用の色出し実験の結論。

1.キダチアロエは皮を剥かずに全部ミキサーでOK。アロエベラでも色が出たそうです。
2.全葉をジュースにしたらその後に絞って、冷蔵庫で保存して葉緑素を沈め
分離した上澄みだけ使う。
3.ジュースが分離したらすぐ作るようにするときれいな色が出る。保存して日にちが経つと鮮やかさが減るかも。
4.後から加えてもピンク系が出なかった事もあるので、
最初の水分の一部をアロエジュースと置き換える。
5.使うアロエジュースの
量・保存した時期で色合いも変わる
6,ジェル化させない方が失敗なくピンクになる。
7.ジェル化させると保存していた時期によってはオレンジがかることもある。
8.
ピンク色をキープするには光(直射日光、間接日光、蛍光灯)は厳禁!! 早く色褪せます。
9.どれだけ保存を頑張っても天然色素なので徐々に色は褪せていきます。

ってなところでしょうか。
また違うと思ったら書き直します。
実験してみた人はご報告お願いします(笑)

Special thanks 南屋さん、イラさん♪

 

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