石けん生活への道

 

それはひとつの石けんから始まった。
.....こう書くとオーバーに見えるけど、実際本当にそうなんです(笑)

序章

2000年の夏のある日、お義母さんに石けんを頂いた。
「これ、いいみたい。使ってみて〜」
と渡されたその石けんは純石けん。いわゆる合成された洗浄成分などが入っている石鹸じゃなく、純粋な石けんだった。
それまで石けんに違いがあるなんて知らなかった。固形のものが石鹸だとおもっていたくらい(笑)

肌に優しい

その石けんが紹介されていた雑誌の記事には肌に優しいことが書かれていた。
当時うちの坊主はアトピーに間違われるほどの超乾燥肌。だから早速自宅に戻ってから実際に使ってみたんです。
そうしたら目からうろこ、ならぬ 肌から垢!?(笑)
今までの石けんのイメージと違って、汚れが落ちて肌はピカピカ、でもつっぱらないし、すごくいい!!
自分の肌にきれいにまあるい水玉が出来ているのには感動しました。
石けんという成分には「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」の2つしか存在せず、それ以外は全部合成界面活性剤ということを知ったときは、今までどれだけ合成界面活性剤のものばかり使ってきたんだろうとびっくりしました。

実際に石けんを使うようになってから坊主の肌は徐々に改善されました。半年経つ頃にはほとんどの症状が消えたと思います。今でも冬は時期的に保湿しないとガサガサになるし、実家に帰ると水が違うのか肌がちょっとボロボロになるのですが、その程度で済むようになりました。
一時はひどくなるとステロイドも塗ったりしていたので、使わなくて済むようになったのは嬉しいことです。
私も冬にはすねがガサガサ、ひび割れた田んぼみたいになっていたのですがそれがなくなりました。やっぱり段々年齢的なものもあって乾燥してかゆくなったりすることもありますが、しっとり目の石けんを使ったり、自分でケア出来るもの(化粧水やクリームなど)を作ってみて一時期だけ乾燥しているところへそれを使うと治まる感じです(作ってみると意外に簡単だったので、今では基礎化粧品は全て手作りになっています)。

環境に優しい

石けんのことをいろいろ調べているうちに、そこでエコロジーということを考えさせられました。石鹸の汚水は1日で分解されるけど、合成洗剤は完全に分解されるわけじゃないようで、環境や体にいろいろと悪影響があることも........
私が今住んでいるところは海にすごく近いところ。
大好きなきれいな海を汚さないで引っ越していきたい。
そんな気持ちもあって、ますます石けんにひかれていきました。
今までの私は宣伝に乗せられて新製品が出る度に飛びついてしまっていたりしたけれど、宣伝を見る目も変わってきたのが面白いです。

自分で作れる

その石けんが紹介されていた雑誌の記事には簡単な石けんの作り方が書いてありました。
『石けんって簡単に作れるんだぁ』
と記事のコピーをもらって、早速作成.......
と思ったら、その記事で使う薬品になっている"オルト珪(けい)酸ナトリウム"は買おうと思って入ったドラッグストアでは扱ってないと言う。
そういえば記事の中に「苛性ソーダを使う場合はオルト珪酸ナトリウムの半分」って書いてあったっけ。
ここで早く作りたくてつい苛性ソーダを買ってしまったのが運命だったのかも?
最初うまく作れなくて、危険なニオイのする石けんが出来てしまって......
それから「苛性ソーダを使う場合はオルト珪酸ナトリウムの半分」というあいまいさが失敗につながったんじゃないかとすごく気になりだして。
石けん関係のHPをさまよい、石けんのきちんとした作り方が書いてある『たおさん』のHPに辿り着きました。
すると、「使うオイルによって鹸化価が違い、苛性ソーダの量も変わること」「使うオイルによって泡立ちも洗い心地も違うこと」など今まで知りもしなかったこと、本当に自分好みの石けんが作れることもわかってきて。
それから本格的に石けん作りにはまってしまったのは言うまでもありません(笑)

だけど石けんを作っているのは環境のためよりも、やっぱり自分のためかも。
楽しくなかったらなにも続かないもんね。
石けん以外もそう。エコロジーは強制されるんじゃなくて、自分で出来るところをムリがない程度にやった方がいい。そうじゃなかったら私なんか一時期徹底的にして、後でイヤになって止めてしまいそう(笑)

ここはそんな私の石けん生活を中心に、手作りしたものなどを書いていこうと思っています。

 

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